本ページでは「経営の見える化」手法を用いた経営改善・業務改善事例をご紹介します。これらの事例では、お客様の会社におけ問題・課題を明らかにして、解決すべき課題の優先順位を考慮して解決すべきテーマと目標を定めて計画的に改善活動を行っております。
日本橋総合コンサルタント合同会社のホームページの構成を「サイトマップ」に表示して置きましたので、ページ閲覧の際にご活用頂けると幸いです。
見える化による経営上の課題抽出と経営改善事例
ある⾷品卸売業(資本⾦︓3,000万円、従業員︓85名、本店を含め⽀店が4ヶ所)の経営上の課題抽出の事例です。この会社は、営業利益が⾚字ぎりぎりで、経営者の⽅より利益体質を強化して営業利益を確保したいとの要望があり、コンサルティングを実施しております。実施に際しては、執⾏役員と⽀店⻑を交えたプロジェクト⽅式を採⽤しています。
このお客様の『経営上の問題・課題』は、プロジェクトメンバーの活発な討議結果をツリーで表示しますと以下に示す表に示す内容となりました。主たるテーマとして「限界利益の向上」と「営業・管理部⾨の⽣産性向上」の⼆つが挙げられました。
そして初年度については、限界利益の向上を⽬指したプロジェクト活動を実施しました。そして限界利益を導入した変動損益計算書を用いて本店・⽀店及び客先毎の損益を明らかにした処、以下に示す改善項⽬が見つかりました。各々の問題に対してプロジェクト参加者の衆智を集めて解決策を検討し、各プロジェクトメンバーに改善策を実施して頂きました。
- 商品の受発注管理が不十分で、消費期限ぎりぎりの在庫を叩き売り状態で販売している。
⇒商品の受発注管理を徹底するとともに、定期的に倉庫内を点検しロス撲滅を図る。 - 客先の特価販売セールスに協⼒して商品単価を下げたところ、特価販売セールス後も商品単価が元に戻っておらず、2年間程その客先に対しては⾚字の状態が続いている。
⇒値上交渉が決裂した場合にはその客先を斬る覚悟で再値上げ交渉を⾏う。 - 将来的に中部地⽅に⽀店を構築したいとの意向があり、中部地⽅の卸売業と提携して商品の販売を⾏っているが、この3年間ほど毎⽉⾚字を垂れ流している。
⇒事業拡⼤の意向は理解できるが出⾎を⽌めることが最優先である。⾚字を許容できるのは1年にしたい。⿊字化の余地が無ければ即事業を中⽌とする。
上記対策の実施後、営業利益が半年間で約3,000万円(500万円/月)ほど増えました。
見える化による品質向上・⽣産性向上事例
(1)品質向上(歩留まり向上)
⽣⽷の⽣産ライン⽴ち上げに際して、品質向上(歩留まり改善)対策を実施したところ、1年間で歩留まりが10%⇒80%まで向上しました。歩留まりは、原料や素材のインプット量に対して、実際に得られた部品・製品のアウトプット量の割合を意味しています。製造業にとって歩留まりは、生産性や効率性を示す重要な役割を果たし、歩留まりが高いほど原価が低減されます。この事例の場合、 歩留まりが10%⇒80%まで向上してますので、原価が大幅に下がっています。品質(歩留まり)を一定にかつ安定に維持するには作業者の教育が欠かせません。⽣産ラインの管理監督者の品質管理教育を⾏い、⾃前で品質の維持・管理及び歩留まり向上対策が実施できる様に教育しました。この結果、単に歩留まり向上しただけでなく、⽣⽷の⽣産量が安定的に増え、販路拡⼤にも繋がりました。
(2)⽣産性向上
製造業の⽣産ラインについてIE(経営⼯学)的な改善⼿法(⼯程分析・作業編成・⼯程改善・設備改善)を⽤いて、⽣産合理化を検討した結果、⼤幅な⼈員削減が可能となり、⽣産性向上を達成しました。
(3)5Sの実施
ある製造メーカの依頼で「⼯場丸ごと5S活動」の導⼊を⾏った事例です。先ず⼿始めに商品倉庫から⼿掛けて⾒ました。商品倉庫では原材料・⽣産した商品及び在庫を保管しています。5S実施前後の写真をご覧になってご理解頂けると思いますが、乱雑にモノが置かれている状況だったものが、整理・整頓され使い易くなっています。先ず手始めに商品倉庫の5Sを実施した結果、商品の搬⼊・搬出管理及び商品管理が容易になったと社長様より好評を得ています。5Sを実施するだけでなく、倉庫担当者に在庫管理の⼿法も教えています。
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