経営上の問題・課題の見える化』ページで「問題」・「課題」とは何か、及び「APCDサイクル」について簡単にご紹介しました。本ページでは「問題」・「課題」が明らかになったと仮定して、その後どのような手順で「問題」・「課題」を解決して行くかについて考えて参りましょう。

日本橋総合コンサルタント合同会社のホームページの構成を「サイトマップ」に表示して置きましたので、ページ閲覧の際にご活用頂けると幸いです。

問題・課題解決手順

Step1.解決すべき「テーマの見える化

 「⾒える化」と⾔う⾔葉を良く聞いたり⾒たりします。ある⾯で言いますとこの言葉のオンパレードと言っても過言ではないかかも知れません。しかし、殆どの「見える化」という言葉は文章作成時に語呂合わせで使われており、必ずしも実態を伴って居ないのが現状かと思われます。

 様々な経営上の問題・課題がおありかと思いますが、どの問題・課題が最も重要なのかを関係者(案件によって関係者がことなりますが)で十分議論を重ねる必要がありそうです。関係者で議論を重ね問題の本質をクリアにして行き、解決すべき問題・課題について共通認識を育んで行くことが大切です。そして、その中で解決すべき課題について十分な議論を重ねて、重要度・時間を考慮して優先順位を付けて絞り込みを⾏い「テーマの見える化」を図ることがキーポイントとなります。

Step2.計画の見える化

問題・課題解決に向けて対応策をプランニングし実施して行きますが、どの様な対策を「5W1H」に沿って誰がいつまでにどのように実施するのかの「計画の見える化」を行い、関係者の中で共通認識を得る必要があります。

Step3.進捗状況の見える化

改善計画を実施される段階で重要な事柄は、関係者が定期的に会議を開催し、経営改善・業務改善がどこまで進捗しているのかを確認することが大切です。計画通りに物事が進捗すれば問題がありませんが、往々にして計画より遅れることが考えられます。「進捗状況の見える化」を図り、なぜ計画通りに進捗していないかを検証し、実施上の障害を取り除けるように関係者で具体策を検討する必要があります。場合により当初計画を変更する必要が出てくるかも知れません。

Step4.成果の見える化

経営改善・業務改善が⽬標に対してどこまで達成しているのか定量的に「成果の見える化」を行い成果を確認することが大切です。「成果」については抽象的な話ではなく、できればいくらコストダウンが可能となったか、具体的に金額で表すと良いでしょう。成果確認に後に、残された問題・課題を明確にした上で、次なる改善策の実施に向けて「スパイラル・アップ」を図ります。


この様に問題・課題解決に向けて「各プロセスを⾒える化」することを、当合同会社(NTC)では『経営の見える化』と呼んでおります。このような手順で問題解決を図りますと、解決すべき課題が明確になること、経営改善・業務改善の進捗度が明瞭となること、成果が定量的に把握できる様になりますので、組織内の関係者の課題解決に関する共通認識を育み、会社全体のポテンシャル・アップに繋がります。

問題・課題解決に適した「APDCサイクル」

上記のStep1.~Step4.のプロセスを図式化すると下記に示す「APDCサイクル」となります。通常の「PDCAサイクル」は定常的な業務の繰り返しについては適していますが、問題・課題解決には適していません。問題・解決に際しては、先ずは「問題・課題」を見出すことから始める必要があります。「APDCサイクル」では「見ること(問題に気付くこと)」から始めています。

APCDサイクル
問題解決に最適なAPDCサイクル

このページに関するご質問・お問い合わせはお問い合わせフォームにてお願いします。

「経営の見える化」ページは下記に示すテーマで構成されております。

『経営の見える化』ページを構成する具体的なテーマにつきましては、上記主テーマ一覧と画面右側のサイドメニューに表示しております。続きについては主テーマ一覧もしくはサイドメニューのテーマをクリックして御覧いただけると幸いです。