「経営の見える化」を推進する上で重要な事柄は、どの様な経営上及び業務推進上の問題・課題が存在するのかを把握することが大切です。「問題」とはあるべき姿と現実との間に横たわる「ギャップ」を意味してしています。「課題」とはその「ギャップ」を埋め、あるべき姿に近づくために解決すべき「テーマ」を意味しています。日本橋総合コンサルタント合同会社【NTC】では、社長様のお悩み事を良くお聞きし、「問題」を明確にして解決すべき「課題」を抽出し、お客様の経営改善・業務改善のお手伝いを致します。

日本橋総合コンサルタント合同会社のホームページの構成を「サイトマップ」に表示して置きましたので、ページ閲覧の際にご活用頂けると幸いです。

経営上の問題・課題の抽出手順

(1)問題とは何か

当社では、「問題」と「課題」との違いについて、明確に分離して考えています。
問題」とは、⼀般に現状と理想とする事柄の間に存在するギャップを意味しています。私どもは、更に問題を以下の様に⼆つに分離して捉えております。

  1. あるべき姿(理想像⇒経営理念 etc)と標準・基準とのギャップ
    ⇒標準・基準とは異なる⾼度な問題(経営上の問題)
  2. 現状と標準・基準とのギャップ⇒組織運営上の問題(現業部⾨における問題)

2)課題とは何か

課題」とは、現状と標準とのギャップまたはあるべき姿(理想像)とのギャップを埋めるために、やるべき事柄を意味しており、問題を解決するために必要な⾏動・アクションを伴います。私どもは、「課題」についても以下に⽰す様に⼆つに⼤別してコンサルティング・テーマとして取り上げてゆきます。

  1. 経営上の課題
    ⇒経営上の課題をコンサルティング・テーマとして取り上げ、経営改善を⾏って参ります。
  2. 現業部⾨の課題
    ⇒現業部⾨の課題をコンサルティング・テーマとして取り上げ、業務改善・⽣産性向上及び⼈材教育・育成を推進して参ります。
問題点・課題の抽出ステップ
問題点・課題の抽出ステップ

3)問題と課題の違い

問題」と「課題」の違いについて理解しがたいかと思いますので、ご参考までに下記に図⽰しておきます。⼀般に何が問題なのかが分かると、解決の⽷⼝が⾒えて来ます。
このコロナ禍 で皆様方の一番の悩み事は「売上が低迷・減少している」ということでは無いでしょうか。実はこのことは「問題」と言えます。この問題を解決するには、どの様にして売上高を伸ばして行くかを考える必要があり、如何に売上高をアップさせるかが課題となります。直接的な回答にはなりませんが、「売上高アップの為の新商品開発・販売、営業力アップを行う拡販を行う」などの課題があげられます。

このコロナ禍で一時レストラン・飲食店等の売上高が昨年に比べて半減以下に減少していました。あるレストランでは売上高を確保するために、これまで行っていなかった「商品の持ち帰り」・「ウーバーイーツ」を活用した「出前」を積極的に行う様になりました。最近のテレビのCMで「ウーバーイーツ」が盛んに宣伝されていますので、この様な食品の搬送形態がしっかりと社会に根付いてきたのではないかとと思われます。また食品ロスへの意識向上により、これまで実施されて居なかった「レストラン等における食べ残しの持ち帰り」を認めるケースが増えてきました。社会環境が変化すると、これまでにないタイプの慣習・ビジネスが生まれてくる可能性があります。

問題と課題
問題と課題の違い

4)問題抽出・課題解決のためのAPDCサイクル

経営上及び現業部⾨の問題を解決するためには、経営者の皆様⽅より何が経営上の問題となって居るかをお聴きするとともに、現場に出向き5ゲン主義に基づいて現状がどの様になって居るのかを徹底的に調べる必要があります。その後、関係者(経営者含む)と問題点について議論を深めつつ解決すべき問題を抽出して⾏きます。この際重要なことは、問題点を挙げるだけではなく、経営上または業務推進上重要だと思われる問題を選び出し、その影響度を考慮して優先順位を付けることが重要となります。

優先順位を付けた問題より、重要度及び時間的な制約を考慮して、解決すべき問題を決定してら、次はその解決すべき問題についてに関係者で改善策を検討します。改善策も常に何通りか考えた⽅が良いでしょう。⼀つの改善策に拘ると、実施の段階で問題が⽣じた時に⾝動きが出来なくなり、爾後対策を講ずるための時間的なロスが発⽣します。改善策の⽴案・企画・実施に際しては、お客様に担当者を選出して貰い、その担当者と私どもが参画するプロジェクト⽅式が最適です。

 「PDCA」という言葉をご存じかと思います。「PDCA}はPlan(計画)⇒Do(実行)⇒Check(評価)⇒Action(改善)のサイクルを繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促す技法で、定常的な日常業務の管理を行う場合に適切な管理手法です。

 しかし、経営改善・業務改善を行う際には、まず最初に「経営上の問題に気付く」ことが大切です。そこで、「PDCA」の順番を入れ替えて、Action改善:問題に気付く)⇒Plan計画:解決方法の検討)⇒Do実行:解決方法の実施)⇒Check評価:問題が解決したか否か)の「APDCサイクル」で経営課題解決に向けてお考えになったら如何でしょうか。

解決プロセスはAPDCサイクルを廻し、解決策の実施による効果を定量的に評価して、問題点を抽出して次の改善策実施に向けて参考に致します。この様にAPDCサイクルによるスパイラル・アップを行いますと、⾒違える様に経営改善・業務改善が進捗して⾏きます。

APCDサイクル
問題解決に最適なAPDCサイクル

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